6年間で約20個のカジュアルゲームを個人で開発してきましたがヒットするゲームはなく、約17年間貯めてきた1,000万円の残高が残り少なくなってきた頃、facebookのタイムラインでAppLovin主催のApple TV App Challenge開催の記事を読みました。
コンテストに出して結果を出せば、宣伝効果になのではと思い参加することにしました。

1.調査

Apple TV App Challengeの参加を決めてから、締め切りまで約7週間でした。
Apple TVを触ったこともない状態でしたので、知り合いからApple TVを借りて、どんなゲームがリリースされていて、人気があるのか調べました。
まずSiri Remoteコントローラーを使ってストレスなく遊べるゲームを作るヒントを探す必要があったのです。

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2.企画

App Annieでランキングを調べてみるとアクションゲームが多くパズルゲームが少ないことに気がつきました。
そこで、Siri Remoteで操作しやすいスライディングパズルゲームを作ることにしました。
ところが、3日間動物などをモチーフにしたパズルゲームをいくつか考えてみましたが、どれも楽しくない企画でした。
締め切りまでの時間を考えると企画に使える時間はあまりなかったので、以前企画してボツにしたゲームを作ることにしました。それは、以前リリースしたソード&ドラゴンを作る時に考えた企画でした。その時は、ルールが複雑すぎて開発するのをやめましたがシンプルにしたら、良いゲームになるのではと思ったからです。
当時は、ソード、ドラゴン、ライフ、ゴールド、ポーション、要塞とRPG要素が多かったのですが、
ソード、ドラゴン、ライフ、ゴールドの4つに絞りました。この企画の内容を複数の知人に相談したところ、面白そうという意見が多かったので、この企画で進めることにしました。

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3.コンセプト

締め切りまでにゲームを完成させるためには、ミニマリズムの世界観のデザインにして時間を節約する必要がありました。シンプルで、わかりやすいデザインにすれば、普段RPG風のゲームをしない女性プレイヤーにも遊んでもらえるとも思いました。
ソード&ドラゴンを開発した時に、背景色が明るい色だったので、エフェクトが目立たなく苦労したので、背景の色が暗いゲームにすることにしました。
そこで、ミニマリズムでダークファンタジーな世界観に決めました。

4.背景色

背景色には、暗い色を使いたかったので、以下の4色から選ぶことにしました。
ブラック:暗闇のイメージ
ブラウン:洞窟のイメージ
ダークブルー:夜のイメージ
ダークパープル:魔法のイメージ

ブラックとダークブルーは、RPGらしくなく、ブラウンは、RPGではありふれた色だと思いました。
ダークパープルは、RPGではあまり使わない色だと思ったのですが、若い女性に聞いてみたところ、良い反応だったので、女性に受け入れられやすいカラーだと思い、魔法のイメージであるダークパープルに決めました。

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5.タイルのデザイン

4種類のタイルは、ソード&ドラゴンで使ったタイルのデザインをベースにして作ることにしました。
ソード&ドラゴンのタイルの色は、ドラゴンは、ブラック、ソードは、ブルー、ライフは、レッド、ゴールドは、イエローでした。Dungeon Tilesでは、背景色がダークパープルであるためブラックは目立たないので、ドラゴンには明るいグレーを使うことにしました。

色は、同じようなトーンで揃えたかったので、カラーパレットを参考にして色を選ぶことにしました。
その際、以下のキーワードを意識しました。
RPG、ドラゴン、バトル、男性女性向け、魔法、ユニーク、タイル、ミニマリズム、暗闇、光
ゲームのプレイ中に、4種類のタイルの中で似ている色があると間違えやすいので、一瞬で判断ができる色の組み合わせを選ぶ必要がありました。より良いデザインにするために、明度と彩度は、同じにして色相で色の区別することにしました。色の組み合わせを並べてみるとグレーと青は、似ていて間違えやすいと思ったので、グレーには茶色を青に緑を少し混ぜた色を選ぶことにしました。

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6.その他のデザインについて

Dungeon Tilesというタイトルなので、可能な限りデザインには、四角形を用いることにしました。
タイトルロゴと背景は、タイルで構成された迷路風のパターンにしました。
そして、次のようなプロトタイプ用のデザインが完成しました。

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7.プロトタイプの開発

Apple TV向けのゲームでは、Landscape用のレイアウトにしなければならないのですが、iPhoneで遊ぶ場合は、Portrait用のレイアウトの方が遊びやすいので
LandscapeとPortraitの両方で遊べるように開発しました。
そして、Apple TVは、リビングルームなど人が集まりやすい所で利用されていると想定して、家族や友達と遊べるように2プレイヤーモードを開発しました。また、Apple TVを利用している人は、Siri Remote1台しか持っていない人が多いので、ターン制プレイにして、Siri Remoteを交代で使って、誰でも2プレイヤーモードを遊べるようにしました。
更に、タイルが揃った時に爽快感があるようなエフェクトを追加しました。

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8.開発作業

Apple TVで遊べるようSiri Remoteで操作できるようにしました。
プロトタイプ制作段階で、コンテスト向けの最低限の機能を実装していたので、締め切りまでの残り時間で以下の機能を順番に追加しました。

ゴールドとアイテムを交換し、アイテムを利用
チュートリアル
ソードのタイルに斧と弓を追加
経験値を上げると、レベルが上がる仕組み
次のタイルの種類を表示
背景エフェクト

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9.最後に、コンテストに参加するために意識したこと

シンプルな操作で、遊べるゲームにしました。
戦略的な要素を加えることで、長い期間遊べるようにしました。
Apple TVのアプリとして、アピールできるように2プレイヤーモードを用意しました。
リワード広告を見るとゴールドを取得して、ゲームで利用できるようにしました。

Apple TVとモバイル向けのゲームでは、画面のサイズや操作方法が異なるので、お互いの特徴を考慮して、ストレスなく遊べるゲームを開発することが大切だと思います。